理想的な睡眠をとるための枕の選び方。あなたにおすすめの枕とは?
枕を選ぶポイントは?サイズや素材にこだわる
枕選びのポイントって、どこにあるのでしょうか。答えは……一人ひとりの「理想的な睡眠」の中に隠れていました。
自分の体型に合う理想の枕のサイズは?寝返りを考慮して選ぶ
いざ、枕を新調しようと思っても、意外に悩むのが枕のサイズ。「ご自分に合ったサイズをお選びください」といわれても、どれが自分に合ったサイズなのか、よくわからないというのが本音ではありませんか。
では、まずは市販されている一般的な枕のサイズをみてみましょう。
サイズは大きく6つに分類することができます。小柄な人向きの35×50(55)cm、その一回り大きな中柄の人向きの43×63cm、大柄の人向きには50×70cm。この3つが日本の枕の標準サイズ。加えて、枕以外の使い方も考えている人向きの60×63cmや80×80cm、枕をパートナーと共有したい人向きの43×100cmなど、多様な目的に合わせた3つのサイズがあります。
選び方は身体の大きさや使用目的が基本のようですが、1つ、理想の枕のサイズ選びのポイントを加えてみてください。それは「寝返りの大きさ」です。
実は「寝返り」は快眠にとって大変重要な要素なのです。たとえば自分は小柄だからといって、30×50cmのサイズを選んだ場合、もちろん想定では問題ないはずですが、もしも「大きく左右に寝返りを打つ」人だったとしたら、話は変わってしまいます。頭が枕から落ちてしまう、もしくは頭が落ちそうになり無意識に寝返りをやめてしまうかもしれません。そうなると眠りの質はどんどん低下してしまうのです。
もともと寝返りには「睡眠中の寝姿勢を無意識に調整する働き」があり、これによって、一定の部位に圧力が偏らないよう負担を減らす効果や、寝返りを打つことで血液の流れをスムーズにする効果、ムレを感じにくくするための寝具内の換気、さらには利き手・利き足や身体のクセから生まれる歪みを整える効果などもあるといわれています。
ですから、小柄だから小さい枕……ではなく、寝返りも考慮した枕のサイズを選ぶようにしましょう。
低反発、ウレタン、羽毛、どの素材?あなたが一番リラックスできる枕とは
枕選びで迷うことをリストにしたら、素材選びが一番上に書かれているかもしれません。近年ではそれほど多様な素材が枕の充填材(詰め物)として採用されています。それぞれの素材には、当然、固有の特徴があります。そして、枕素材として一長一短があり、総体的に「これが一番」……という素材は存在しません。なぜなら、人の嗜好が大きく影響するからです。一人ひとり枕に求めるものに違いがあり、また感触・音・かたさ・においなど、個人の好みも違うからです。
では、あなたにとって一番リラックスできる枕の素材はどんなものでしょう。どんな専門家がすすめる素材であってもあなたにとっての一番とは限りません。あなたがご自身でリラックスできると確信した素材こそが、あなたの“一番”の素材であり、最良の枕となるのです。
ロフテーには厳選された多彩な素材がラインナップされています。あなたの素材選びにぜひお役立てください。
睡眠時の理想的な姿勢は?枕が肩こりやストレートネックを軽減
枕で変わることは、意外にいろいろあります。 肩こりやいびき、アレルギーなど、各種の対策に役に立ちます。
肩こりの原因は枕?枕を変えて症状を改善
いきなり肩こりの原因が枕だといわれても、皆さん、困ってしまうでしょう。でも枕と肩こりにはとても深い関係があるのです。
首や肩のコリの原因は、首・肩・背中の筋肉の疲労。疲労により固く緊張して血行不良を引き起こし、疲労物質の蓄積によってコリや時には痛みも起こります。
この肩こり原因である、筋肉疲労・緊張・血行不良は、残念ながら枕によって引き起こされている場合があるのです。
枕が高すぎる、低すぎる、固すぎる、柔らかすぎる、そして、枕の幅が狭すぎる、頭を固定しすぎる場合などに、枕は確実に肩こりの原因となっています。それぞれの状況で肩こりの原因になる理由は異なりますが、問題は、いかに「肩こりにならない枕の状態を知る」か、です。今、皆さんが感じている枕の違和感を少しでも改善して、肩こりにならない状況を作っていきましょう。
身体をリラックスさせる寝姿勢を作る枕選びのチェックポイントは3つ。「高さ・構造・素材」です。
「枕の高さ」は、敷ふとんと頭部・頸部のあいだにできたすき間をきちんと埋めてくれる“高さ”が理想です。体型や首のカーブによって適した高さは異なります。最近では、長時間同じ姿勢でパソコンやスマホ、ゲームを操作することが増え、頚椎が通常の湾曲角度よりも浅くなってしまうストレートネック(通称スマホ首)になっている場合も多いようです。今のご自身の首の状態をチェックしてみることも大切です。
「枕の構造」は、中身のかたよりが少ない構造であること。また首筋をやさしく支え後頭部の丸みを自然に受けとめる工夫のされた形状であり、両サイドはやや高めで横向き寝にも対応し無理なく寝返りがうてること……などがあげられます。これはS字状カーブの基点である頸部を支えなければならないためであり、また人は寝ているあいだに20〜30回の寝返りをうつからでもあります。
「枕の素材」は、皆さんもご存知のように(枕の)素材=充填材には様々なものがあります。どの素材にも一長一短があり「これが一番!」というものはありませんが、個人の嗜好に合う素材を根気よく探してみましょう。ちなみに日頃から使い慣れた素材の感触は違和感なく馴染みやすいといわれています。
いびき対策にも?抱き枕で快眠に
睡眠時の悩みといえば、肩こりの他に「いびき」も多く登場します。それもそのはず、いびきをかく人は、人口の35%〜40%も存在するといわれているのですから。
では、いびきはどのようなメカニズムで生まれているのでしょう。その多くは仰向け寝の場合に起こっています。たとえば、トランペットを想像してみてください。管楽器を吹いて音を出すのと同様に、仰向けに寝ると重力によって軟口蓋や舌の付け根などの組織がノドの奥に落ち込み上気道が狭くなって空気抵抗が高まり、粘膜を振動させて音を出す、それが「いびき」です。寝ることでリラックスし筋肉が緩むため、さらに「いびき」をかきやすくなるそうです。
抱き枕を使用して横向きに眠ることで、いびきが軽減される効果があるといわれています。
枕は水洗いできる?素材ごとのお手入れ方法について
枕のお手入れ方法については、あまりよく認知されていません。ですが、長く清潔にご使用いただくためのお手入れ方法は素材ごとに情報提供されているのです。ここでは代表的な例をご紹介しておきましょう。
充填材(詰め物)によって、ご家庭で洗える素材と洗えない素材があります。洗える素材には、パイプ、マルコビーンズ、低反発炭パイプ、炭パイプ、剛炭パイプ、ポリエステルわた、羽根(フェザー)などがあります。洗えない素材は、そばがら、低反発ウレタンフォーム、羽毛(ダウン)など。ただし、羽毛はドライクリーニングが可能です。
お洗濯方法も洗濯機の種類などによって多少異なりますので、品質表示をご確認いただくなどご確認いただきお手入れください。
ほとんどの素材は週に一度くらいの陰干しが効果的。干した後は両側から軽く叩いて中の素材をほぐすようにしましょう。ポリエステルわたはときどきの日光乾燥が必要です。そばがらなどは、頻繁に日に干し、乾燥した状態を保つことが大切です。
素材によって差はありますが、年数が経てばへたってきます。様子を見て枕のお買い替えをおすすめします。