枕のカビの落とし方は?カビの発生原因やカビ対策・予防方法も解説

毎日使う枕に黒い点々がついていたことはありませんか。それは「カビ」かもしれません。枕にカビが生えると、見た目が悪いだけでなく、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
この記事では、枕に生えてしまったカビの落とし方から、カビが発生する原因、そして日々のカビ対策・予防方法まで詳しく解説します。清潔な枕で安心して眠れるよう、ぜひ参考にしてください。
枕に生えたカビの落とし方
枕にカビを見つけてしまったら、素材に合わせて適切な方法で対処することが重要です。まずは、使っている枕の洗濯表示を見て、「洗える枕」か「洗えない枕」かを確認しましょう。
〇 洗える枕のカビの取り方:酸素系漂白剤につけ置きする
洗える枕(ポリエステルわた、パイプなど)のカビには、酸素系漂白剤でのつけ置きが効果的です。塩素系は素材を傷める恐れがあるので避けましょう。
洗濯表示を確認後、40℃程度のお湯に酸素系漂白剤を溶かし、1時間程度つけ置きします。その後、よくすすぎ、風通しの良い場所で完全に乾燥させることが重要です。天日干し可能な素材なら、日光によく当てることでより高い殺菌効果が期待できます。
〇 洗えない枕のカビの取り方:消毒用エタノールで拭き取る
ウレタンや羽毛などの水洗いができない枕のカビには、消毒用エタノール(濃度70〜80%)を使用します。
洗濯表示を確認し、目立たない箇所で試した後、エタノールを布につけカビ部分を優しくたたくように拭き取ります。その後、風通しの良い日陰で完全に乾燥させましょう。直射日光は避けてください。
〇 枕カバーの洗い方
枕カバーにもカビの胞子が付着している可能性があるため、枕本体と同時に洗濯しましょう。
まず通常の洗濯洗剤で洗います。洗濯後に黒ずみが残る場合は、洗濯表示を確認のうえ、酸素系漂白剤で漬け置き洗い、または洗濯時に加えます。乾燥機が使用可能な素材である場合は、さらに乾燥機で高温乾燥させると、残ったカビ菌を死滅させるのに効果的です。
枕にカビが生える原因
なぜ枕にカビが生えてしまうのでしょうか。カビは「温度」「湿度」「栄養源」の3つの条件がそろうと発生しやすくなります。枕は、これらの条件がそろいやすい環境です。
〇 睡眠中の汗による湿気
人は寝ている間にコップ1~2杯分(約200~400ml)もの汗をかくといわれています。この汗が枕に吸収され、枕内部の湿度を高める大きな原因となります。特に夏場や、通気性の悪い枕を使用している場合は注意が必要です。
〇 髪から枕に移る水分
お風呂上がりやシャワーの後、髪を完全に乾かさずに寝てしまうと、髪に残った水分が枕に移り、湿気の原因となります。湿った髪は、枕の温度と相まって、カビが繁殖しやすい環境を作る要因の1つです。
〇 皮脂・フケ・化粧品などの付着汚れ
寝ている間には、汗だけでなく皮脂やフケ、剥がれた皮膚なども枕に付着します。これらはカビにとって格好の栄養源となります。また、洗い流しきれなかった化粧品も、カビの繁殖を助ける要因になり得るでしょう。
枕のカビ対策・カビを予防する方法
一度カビが生えると落とすのは大変です。日頃からカビが生えにくい環境を整える「予防」が重要になります。
〇 枕カバーはこまめに洗濯する
枕カバーは、汗や皮脂、フケなどを直接受けとめるため、汚れやすいアイテムです。カビの栄養源となるため、最低でも週に1~2回は洗濯し、清潔な状態を保ちましょう。洗い替えを複数用意しておくと便利です。
もし枕が洗濯可能な素材なら、年に1~2回ほど本体も洗うと、より衛生的な状態を保てるため、カビ予防につながります。
〇 寝る前は髪をしっかり乾かす
寝汗で湿気がちな枕に、湿った髪はさらに湿気を加え、カビの絶好の繁殖環境を作ってしまいます。お風呂上がりはドライヤーで髪の根元からしっかり乾かしてから寝るのが基本です。
どうしても難しい場合は、厚手のタオルを枕に敷き、髪の水分が枕に直接触れないようにしましょう。枕のカビ予防だけでなく、頭皮トラブルの予防にもつながります。
〇 起床後に枕を立てて湿気を逃がす
枕は寝汗を吸って湿気がこもりやすく、特にベッドで置きっぱなしにするとカビの原因になります。朝起きたら、枕を壁やベッドに立てかける習慣をつけましょう。枕と寝具の間に空気を通すことで、寝ている間の湿気を効果的に逃がせます。
数秒でできる簡単なカビ予防策なので、ぜひ毎日続けてください。
〇 定期的な枕の天日干しをする
枕の湿気対策には定期的な乾燥が重要です。週1~2回、晴れた日に枕を天日干しすれば、湿気を飛ばせる上に、紫外線でカビを殺菌する効果も期待できます。
ただし、ウレタンをはじめとする直射日光に弱い素材は、洗濯表示を確認の上、風通しの良い場所で陰干ししてください。陰干しでも湿気を飛ばすことでカビが発生しづらくなるでしょう。
〇 布団乾燥機で枕の内部まで乾燥させる
天日干しが難しい素材の枕や、梅雨・冬場の湿気対策には布団乾燥機が活躍します。枕内部まで温風を送り込み、効果的に湿気を除去できます。
枕専用の乾燥モードや乾燥袋がなくても、布団の間に枕を入れて一緒に乾燥させるだけでも有効です。布団と枕をまとめて手軽に乾燥させ、寝具を清潔に保ちカビを防ぎましょう。
〇 寝室の換気・除湿をする
枕のカビ対策では、寝具だけでなく寝室全体の環境が重要です。部屋の湿度が高いと、枕の乾燥効果も薄れてしまいます。
カビは湿度60%を超えると活動しやすいため、エアコンや除湿機、定期的な換気で湿度を60%以下に保ちましょう。窓際の結露が枕に付着することもあるため、ベッドを窓から離すといった対策も有効です。
枕のカビを放置するとどうなる?
枕のカビは、見た目の問題だけではありません。放置すると、さまざまなリスクが生じます。
〇 アレルギーや呼吸器系の不調を招く恐れがある
枕のカビは、見た目の問題だけでなく、健康へのリスクも伴います。
カビは繁殖のために胞子を空気中に放出します。カビの胞子は、アレルギーの原因の1つで、吸い込むことでアレルギー症状を引き起こす恐れがあるでしょう。
カビにはさまざまな種類が存在します。深刻な呼吸器系の不調を引き起こす可能性があるカビもいるため、注意が必要です。
〇 嫌な臭いや落ちにくいシミの原因になる
カビは、特有の嫌な臭い(カビ臭)を発生させます。また、カビが繁殖する過程で色素を生成し、枕や枕カバーに頑固な黒いシミを作ることもあります。洗濯や漂白をしても、完全にシミを落としきれないこともあるでしょう。
〇 目に見えなくてもカビはどんどん広がる
枕は湿気や皮脂汚れが豊富で、カビが発生・増殖しやすい環境です。発生したカビは胞子を飛ばし、目に見えない枕内部や他の寝具へと広がっていきます。表面に見えるカビは氷山の一角に過ぎないことも多く、放置すれば被害は拡大する一方です。カビを見つけたら、早急に対処してください。
自分でカビ取りできない枕はどうする?
素材によっては自分でカビ取りが難しい場合や、カビが広範囲に広がってしまったら無理せず他の方法を検討しましょう。
〇 クリーニング業者に依頼する
自分でカビを落とせない場合や、高価な枕、水洗いできない素材の枕は、クリーニング店に相談するのも1つの方法です。専門技術で徹底的に洗浄・ケアしてもらえるでしょう。
ただし、素材によっては対応できない場合や、長期間放置した頑固なカビは完全に除去できない恐れもあります。
〇 新しい枕を買う
安価な枕や、クリーニング費用がかさむ、またはカビがひどく完全に除去できない恐れがある場合は、買い替えも有効な選択肢です。
- カビが広範囲
- 拭いても落ちない
- 臭いが取れない
- 枕の寿命(一般的には2~3年)
以上の状態に当てはまる場合は、健康・衛生面から買い替えを推奨します。枕は消耗品と捉え、適切なタイミングで交換し、快適な睡眠環境を保ちましょう。
まとめ
枕のカビは、見た目の不快感だけでなく、健康へのリスクも伴います。カビを発見したら、枕の素材に合わせた適切な方法で早めに対処しましょう。自分でカビを落とせない場合は、クリーニングの利用や枕の買い替えも検討してください。
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