低反発枕の正しい向きとは?低反発枕の使い方やお手入れ方法、選び方を解説

低反発枕は、上下で高低差のある波型の形状をしていることが多くあります。では、低反発枕を使用する際には、高い方と低い方どちらを上にするとよいのでしょうか?本記事では、低反発枕の正しい使い方やお手入れ方法を解説します。製品を比較する際のチェックポイントも紹介しているので、これから低反発枕を購入する人も必見です。
低反発枕とは
低反発枕とは、その名の通り反発力の低い枕のことです。反発力が低いため、重さがかかるとゆっくりと沈み込み、頭や首の形に合わせて柔軟にフィットします。衝撃吸収性に優れ、体圧が分散されやすいため、就寝中の身体への負担を軽減できる点がメリットです。
ただし、低反発枕は水洗いできない製品が多く、お手入れが難しいというデメリットがあります。
低反発枕の正しい向き
低反発枕にはさまざまな製品がありますが、形状としては上下の高さが異なるウェーブ型が一般的です。横から見ると、両端に大小の山がある形状です。
このタイプの低反発枕は、基本的に大きい山を首に当てることを前提に作られています。つまり、低反発枕の正しい向きは、大きい山が手前、小さい山が奥ということです。
〇 低反発枕を逆向きに使うとどうなる?
大きく盛り上がっている方が手前にくる理由は、首のカーブに山をフィットさせるためです。そのため、小さい方の山を首に当てると人によってはうまくフィットせず、首や肩に負担がかかる可能性があります。
低反発枕の使い方で「向き」以外に重要なポイント
低反発枕を使用する際は、枕の「向き」だけでなく、首の角度にも注意しましょう。一般的には、枕に頭を乗せたときに、顔の角度が約5度下を向く姿勢が理想的とされています。ただし、細かな数値は気にせず、自分にとって楽に眠れる姿勢を見つけることが大切です。
また、肩への負担が気になる人は、高い方と低い方を試し、背中が浮いていない高さの方を使用するとよいでしょう。頭にかかる体圧が分散され、首や肩への負担を軽減できます。
低反発枕が合う人・合わない人
低反発枕は高い人気がありますが、人により合う・合わないがあるため、自分との相性を見極めることも大切です。ここからは、低反発枕が合う人・合わない人の特徴を紹介します。
〇 低反発枕が合う人の特徴
低反発枕は、まるでオーダーメイドのように、一人ひとりの身体にぴったりとフィットします。かたすぎず、やわらかすぎず、包み込まれるようなフィット感が好みな人には最適な枕といえるでしょう。
また、体圧を分散しやすいため、首や肩など特定部位への負担が気になる人にも向いています。特に、仰向けで寝ることが多い人は、低反発枕を選ぶと首への負担を軽減できるでしょう。長時間同じ寝姿勢でいても負担がかかりにくいため、寝返りが少ない人にもおすすめです。
〇 低反発枕が合わない人の特徴
反発力のある枕は、寝返り時の身体の動きをサポートしてくれます。一方、低反発枕は頭部が沈み込むため、寝返り時のサポート力はあまり期待できません。そのため、睡眠中の寝返りの回数が多い人は、低反発枕よりも高反発枕の方が向いています。
同様に、枕にしっかりとした安定感を求める人は、低反発枕では物足りなさを感じてしまうでしょう。また、低反発枕には通気性が低い素材が多いため、暑がりで汗を多くかく人は、湿気を防ぐための工夫が必要です。
低反発枕の選び方
低反発枕を選ぶときは、次の7つのポイントをチェックするとよいでしょう。
〇 高さ
睡眠中の姿勢は、枕の高さに大きく左右されます。一般的に、理想的な枕の高さは、リラックスして立っているときと同じ姿勢を保てる高さだとされています。例えば、横向き寝の場合は、腰から首にかけて背骨のラインがまっすぐな状態になる高さが理想的です。
なお、低反発枕は一般的な枕より沈みやすいため、メーカによりますが通常よりも1〜2cm高い枕が適しています。
〇 サイズ
枕選びでは、枕のサイズも重要なポイントです。頭の大きさに対して枕の幅が狭すぎると、寝返りを打ったときに頭が枕から落ちてしまう可能性があります。基本的には、頭3つ分の幅があれば、快適に寝返りできます。
低反発枕のなかには小さめサイズの製品も多いため、横幅をしっかり確認してから購入しましょう。
〇 素材
低反発枕に使用される素材は、おもに「ウレタンフォーム」「ウレタンチップ」「テンピュール」の3種類です。それぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。
ウレタンフォーム
多くの低反発枕には、ウレタンフォームという素材が使用されています。ウレタンフォームは身体の形に対する適応性が高く、低反発枕特有の包み込むようなフィット感を求める人におすすめです。ただし、ウレタンフォームは放湿性が弱く、水にぬれるとカビの原因になりやすいため、家庭での洗濯は不可です。
ウレタンチップ
ウレタンチップとは、ウレタンフォームを細かく砕いた素材です。ウレタンフォームよりは通気性に優れており、暑い季節も蒸れにくいというメリットがあります。また、空気を多く含むためウレタンフォームと比べて沈み込みやすく、よりふんわりとしたフィット感を味わえるでしょう。ただし、頭が深く沈み込むため、寝返りが打ちにくい点がネックです。
テンピュール
テンピュールはNASAが開発した素材をベースとした新素材であり、圧力を均一に分散し、肩や首への負担を軽減します。また、周囲の温度に合わせてかたさが変化する点も特徴です。周囲の気温が高いときはやわらかく、低いときはかたく感じられます。
そのほかの素材と比べて耐久性が高く、長期間使用してもへたりにくいというメリットもあります。
〇 形状
低反発枕の形状はウェーブ型以外にも一般的な長方形のものや、中央がくぼんだもの、ユニットごとに素材が分割されているものなど、さまざまなタイプがあります。中央がくぼんだ形状は安定感があり、左右が高くなっているため横向き寝にもおすすめです。一方、ユニット分割タイプは高さ調節ができる点がメリットです。
このように、枕は形状によって異なる強みを持つため、睡眠中の悩みや好みに合わせて選びましょう。
〇 反発力の高さ
低反発枕は総じて反発力が低いものの、実際に感じる反発力は製品によって異なります。反発力が低いものほど心地よいフィット感を得られますが、その反面、頭が沈み込み、寝返りが打ちにくくなる可能性があります。
寝返りの打ちやすさを重視したい人は、低反発枕のなかでも程よい反発力がある製品を選ぶとよいでしょう。
〇 お手入れのしやすさ
低反発枕の多くは水洗いができないため、お手入れのしやすさもチェックしたいポイントです。
基本的になかの素材は洗濯できないので、清潔さを維持するためにはカバーをこまめに洗うことが大切です。カバーの取り外しが容易なタイプなら、カバーを洗濯・交換することで清潔さをキープしやすくなります。また、抗菌・防臭機能付きの製品もおすすめです。
〇 マットレスのかたさ
枕を選ぶ際は、マットレスとの相性も確認しましょう。マットレスのかたさによって身体が沈み込む程度が変化すると、枕に求める高さも変わるためです。
基本的には、かたいマットレスは体の沈み込みが少ないため比較的高い枕、やわらかいマットレスには低い枕が適しています。
低反発枕の正しいお手入れ方法
ここまで解説してきた通り、基本的に低反発枕は水洗いすることができません。
カバーを洗濯・交換することである程度の清潔さはキープできますが、本体も定期的に陰干しして、湿気を逃すようにしましょう。紫外線に当たると素材が劣化するため、直射日光を避けて日陰で干すことが大切です。
また、汚れが気になるときは、固く絞ったタオルで叩き洗いするとよいでしょう。中性洗剤を溶かしたぬるま湯にタオルを浸し、水分を固く絞ったら、汚れをポンポンと叩きます。汚れが浮いてきたら、乾いたタオルで水分をしっかりと拭き取り完了です。
まとめ
一般的な形状(波型)の低反発枕は、高く盛り上がっている方が首に当たるように使用します。低反発枕を逆向きに使うと、人によっては睡眠中に首に負担がかかってしまうので注意が必要です。
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