枕なしで寝るとどうなる?健康に与えるメリットとデメリット、枕の選び方を解説

枕が合わずに寝付けない、起床時に首や肩が痛むなど、枕の悩みを抱えている人もいるでしょう。この記事では、枕なしで寝るとどうなるのか知りたい人に向けて、枕なしで寝ることで健康に影響はあるのか、枕なしで寝るメリットやデメリットなどを解説します。
睡眠の理想的な寝姿勢や枕の役割、自分に合った枕の選び方なども解説しているため、ぜひ参考にしてください。
枕なしで寝るとどうなる?健康への影響は?
枕なしで寝られる人もいるといわれていますが、枕を使用せずに寝ると不調につながる恐れがあります。通常の首の骨はS字のような緩やかなカーブを描いていますが、枕を使わずに寝ると首の骨がまっすぐになって、ストレートネックと呼ばれる状態になってしまいます。ストレートネックになると、頭を支える首の負担が増え、首や肩の痛みや寝違いの原因になりかねません。
枕なしで寝る人の特徴
枕なしで寝る人の特徴は、ストレートネックや寝返りが少ないこと、うつ伏せで寝ることなどが挙げられます。
〇 ストレートネックの人
ストレートネックになると、緩やかなS字のカーブがまっすぐの状態になり、首や肩などの不調につながる恐れがあります。
一般的な首の骨の角度は30~40度とされている一方で、ストレートネックの角度は30度以下です。ストレートネックの人は、枕で寝ると首が前傾姿勢になり、気道が狭くなるため枕なしの方が寝やすいと感じます。
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〇 後頭部が平らな絶壁頭蓋の人
枕なしで寝る人の特徴は、後頭部が絶壁であることです。首の骨にS字のカーブがある人は、マットレスと首の間にすき間が生まれることで、適した高さの枕を選ぶと頭の状態が安定します。
一方、後頭部が平らで頭蓋骨が絶壁に近い人は、マットレスに平らな後頭部がフィットして頭が安定した状態になるため、寝やすくなります。
〇 寝返りが少ない人
枕なしで寝る人のなかには、寝返りの回数が少ない特徴がある人もいます。枕なしで寝る人のなかには、寝返りの回数が少ない人もいます。一般的に人は寝ている間に20~30回の寝返りをするといわれていますが、布団の重みや姿勢の悪さなどで物理的に寝返りがしづらい環境になっている人もいるようです。
一方で、一般的な寝返りをに打つ人は寝返りする際に横向きの姿勢になる必要があり、肩幅が広くなるほどマットレスと首の間にすき間が生まれ、首や肩に負担がかかります。そのため、枕の使用が欠かせません。
〇 うつ伏せで寝る人
枕なしで寝る人に見られる特徴の1つは、うつ伏せで寝ることです。うつ伏せで寝ると、自然に首や背骨にかかる負担が分散されます。うつ伏せで寝ることを好む人は、枕がなくても首や背骨にかかる負担を軽減できるため、枕を使用する必要がありません。
一般的な枕は仰向けや横向きで寝る姿勢に対応した形状ですが、うつ伏せ寝に対応した形状もあります。
〇 やわらかめのマットレスで寝ている人
やわらかめのマットレスを使用している人のなかには、枕なしで寝る人もいます。やわらかいマットレスは首や背骨など、体の凹凸に密着しながら体が沈むため、枕なしでも眠れる場合があります。
ただし、マットレスのやわらかさが体に合っていないと体が沈みすぎて、首や肩、背骨などに負担がかかるケースも少なくありません。
枕なしで寝るメリット
枕なしで寝る主なメリットは、首のシワが残りにくくなったり、肩の負担を軽減させることにつながったりする場合があることです。
〇 首のシワが残りにくくなる
枕を使用すると顔や首の皮膚が枕に押し付けられることで圧迫され、シワができやすくなります。特に、高すぎる枕で寝た場合はあごを引いたまま眠ることになるため、首にシワがよって翌朝まで残るケースも少なくありません。枕なしで寝る場合は立っているときの姿勢に近いとされており、首にシワが残りにくくなります。
〇 肩こりの軽減につながる可能性がある
肩こりのある人が枕なしで寝た場合には、肩こりが改善することがあります。高すぎる枕で寝ると首が圧迫されることで血流が悪化し、肩こりを引き起こします。枕なしで寝ると肩こりがよくなる理由は、枕による首への圧迫が解消されて肩こりやいびきが改善されるためです。
ただし体の不調の改善は一時的なことも多いことから、自分に合った枕を選ぶことが重要です。
枕なしで寝るデメリット
枕なしで寝るメリットがある反面、寝返りを打ちにくくなる、顔がむくみやすくなるなどのデメリットも存在します。
〇 寝違えや肩こりの原因になる
枕なしで寝る主なデメリットは、寝違えや肩こりにつながりやすいことです。枕なしで寝ると寝やすくなる人がいる一方で、首が不自然な向きになっているときに首の筋肉を無理に動かすと、痛みが出ることがあります。この状態を寝違えといいます。首の筋肉に大きな負担がかかれば、肩こりが悪化するケースも少なくありません。
〇 寝返りを打ちにくくなる
枕なしで寝るデメリットは寝返りが打ちにくいことです。枕は、マットレスと首の間のすき間を埋めて頭を安定させる効果があります。枕なしで寝るとマットレスと首の間にすき間が生まれ、寝返りが打ちづらくなります。寝返りを打ちにくくなると血行不良が起きたり、熟睡できなかったりするなど、体の不調につながるため注意が必要です。
〇 横向きに寝づらくなる
枕なしで寝る人にとってのデメリットは、横向きで寝づらくなることです。特に寝返りを打つ際に横向きになる場合は、肩幅の広さの分だけ頭が低くなって上側の首の筋肉がつっぱり、下側の首の筋肉が圧迫されます。
結果的に、長時間横向きで寝ることが難しくなる上に、首に痛みが出たり肩こりが悪化したりする恐れがあります。
〇 いびきをかきやすくなる
枕なしで寝るデメリットは、いびきの原因になることです。いびきは寝ているときに気道が狭くなり、呼吸するときに気道が振動して音が発生します。枕なしで寝ると首が上向きになって気道が狭くなることで、いびきをかきやすくなります。いびきが悪化した場合は眠りが浅くなって睡眠の質が下がるため、予防には自分に合った枕が必要です。
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〇 顔がむくみやすくなる
枕なしで寝るデメリットは、顔がむくみやすくなることです。枕なしで寝ると頭は心臓よりも低い位置になり、頭に血液や水分が溜まりやすくなります。結果として、頭部に水分が溜まって顔がむくむ恐れがあります。特に塩味の濃い料理や水分を摂取すると、顔がむくみやすくなるため、むくみ予防には枕の使用が有効です。
睡眠の理想の寝姿勢と枕の役割
寝姿勢の理想はまっすぐに立った姿勢です。本章では、仰向け寝と横向き寝の理想の寝姿勢と枕の役割を解説します。
〇 仰向け寝
仰向け寝はまっすぐに立った姿勢のまま横になり、背骨がなだらかにS字のカーブを描いた状態を保つことが理想です。枕が低すぎると頭が下がり、逆に枕が高すぎると頭の位置が高くなりすぎて気道が狭くなる恐れがあります。自分に合った高さの枕を選べば、体の一部に圧力がかかるのを防ぐことができ、血行の改善につながります。
〇 横向き寝
横向き寝は背骨がまっすぐになり、床と平行になる姿勢を保つことが大切です。背骨を床と平行にするためには、頭を枕で支える必要があります。枕を使用することで、頭が適切な高さになれば、首や肩への負担が軽減されます。寝具は頭や体にかかる圧力を上手に分散し、適度な高さややわらかさのあるものを選びましょう。
自分に合う枕の選び方とは?
枕の高さやサイズが自分に合っていないと、体の不調を引き起こす原因になります。本章では、自分に合う枕の選び方を解説します。
〇 枕の高さ
自分に合った枕を選ぶためには、寝姿勢が仰向けか横向きかによっても異なります。仰向け寝の場合は、首の骨が緩やかなS字のカーブになる高さを選ぶことが大切です。一方で横向き寝の場合は背骨がまっすぐになり、床と平行を保てる高さを選ぶ必要があります。
一般的に高めの枕は大柄な人や男性、低めの枕は細身の人や女性に向いているといわれています。自分に合った枕の高さがわからない場合は、専門店で見てもらいましょう。
〇 枕のサイズ
枕には大小さまざまなサイズのものがあります。枕の主なサイズと向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 35cm×50cm:小柄な体型の人や女性
- 43cm×63cm:中柄の体型の人
- 50cm×70cm:大柄の体型の人
- 60cm×63cm:寝るだけでなく、その他の用途に使用する人
- 43cm×100cm:1つの枕を2人で共有したい人
枕のサイズは体の大きさに合わせて選ぶことが大切ですが、寝返りの大きさや使用用途なども合わせて検討しましょう。
〇 枕の形状
枕の形は長方形が一般的ですが、枕に求める条件によって決めることもひとつの方法です。例えば、長方形は枕の形状にこだわりがない場合や、枕の高さや弾力を調整したい場合におすすめです。ストレートネックや肩こりがある場合は、首の骨のカーブをサポートしてくれる形状を選びましょう。
横向き寝の習慣がある場合は、首と肩の間にすき間が生まれにくく、肩幅に合わせて高さの調整ができるタイプを選ぶとよいでしょう。
〇 枕の素材
枕のやわらかさや感触は枕に詰められる素材の種類で異なるため、それぞれの特徴を踏まえた上で選ぶことが大切です。枕に使用される主な素材と特徴を確認しておきましょう。
- 羽毛:保温性が高く、ふわふわとした感触がある
- ウレタン:耐圧分散性が高く、頭や首の形状にフィットする
- ポリエステルわた:通気性がよく、洗濯できる
- 高反発ファイバー:弾力性に優れ、通気性がよく、洗濯できる
- ラテックス:通気性や弾力性、耐久性に優れている
- パイプ:通気性がよく、耐久性が優れている
- そばがら:通気性がよく、湿気を吸収する
まとめ
枕なしで寝ると首の痛みや肩こり、いびきなど、体の不調につながる恐れがあります。背筋をまっすぐ伸ばして立った姿勢が理想的な寝姿勢といわれているため、理想の寝姿勢を保ちやすい枕を選ぶことが重要です。
ロフテー株式会社は、寝具メーカーのエアウィーヴのグループ会社です。創業97年の老舗で、枕を計測して販売する方法を創り上げ、全国百貨店で実店舗を展開しています。累計350万個の枕を販売した実績があります。オンラインショップでは、睡眠に関するお悩みや枕の硬さなどの条件で枕を検索できるため、ぜひ一度ご利用ください。