枕の黄ばみの原因は?洗い方・おすすめケア方法も紹介

枕の気になる黄ばみの原因は、汗や皮脂のほか、生乾きの髪の毛の水分などさまざまです。
この記事では、黄ばみの原因から、洗える枕のタイプ別の正しい洗い方(洗濯機・手洗い)、洗えない枕のお手入れ方法や黄ばみの予防まで解説します。枕の黄ばみを解消して、清潔な枕で快適な睡眠を送りましょう。
目次
枕の黄ばみが発生する原因6つを解説
枕の黄ばみは、見た目にも不快で、衛生面でも気になるところです。まずは、枕が黄ばんでしまうおもな原因を6つ解説します。
〇 寝汗
人は一晩に平均してコップ1杯、多いときには500mlもの寝汗をかくといわれています。
寝ている間にかく汗は、体温調節のために必要な生理現象ですが、この寝汗が枕の黄ばみの大きな原因といえるでしょう。汗には水分だけでなく、皮脂や老廃物、塩分なども含まれているため、枕カバーや枕本体に染み込むと繊維が酸化し黄ばみとなって現れます。
〇 生乾きの髪の毛の水分
髪の毛が濡れたまま寝てしまうと、枕に水分が移り、雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌の繁殖は、黄ばみだけでなく、嫌な臭いの原因にもなるでしょう。また、髪の毛にとってもダメージの原因となるため、しっかりと乾かしてから寝るのがおすすめです。
〇 皮脂
頭皮や顔から分泌される皮脂も、枕の黄ばみの原因の1つといえるでしょう。皮脂は空気に触れると酸化しやすく、黄色く変色する性質があります。特に皮脂の分泌量が多い人や、整髪料をつけたまま寝てしまう人は注意が必要です。
〇 落としきれなかった洗濯洗剤
枕カバーや枕本体を洗濯した際に、洗剤が充分にすすぎきれていないと、繊維の奥に洗剤成分が残留し、それが酸化して黄ばみの原因となることがあります。特に、蛍光増白剤入りの洗剤は、すすぎ残しがあると黄ばみが目立ちやすいかもしれません。洗剤の量はパッケージに記載されている使用量を守り、すすぎは念入りに、最低2回以上行うようにしてください。
〇 よだれ
口を開けて寝ていると、よだれが枕に垂れてしまうこともあるでしょう。よだれも、時間が経つと酸化して黄ばみの原因となります。口呼吸になっている場合は、鼻呼吸にするように意識したり、枕カバーをこまめに洗濯したりするなどの対策が必要です。
〇 日焼け
枕を天日干しする際に、直射日光に長時間当てすぎると、日焼けによって黄ばんでしまうことがあります。特に、天日干しを推奨していない素材もあるため、洗濯表示をよく確認しましょう。日焼けが気になる場合は、風通しの良い場所で陰干しするのがおすすめです。
枕の黄ばみの落とし方
枕の黄ばみは、一般的な汚れとは性質が異なり、水拭きだけではなかなか落とすことができません。そのため、洗える枕の場合は、黄ばみを落とす効果的な方法として酸素系漂白剤でのつけ置き洗いが推奨されます。
漂白剤には、強力な漂白効果のある塩素系と、比較的穏やかな酸素系があります。塩素系漂白剤は生地を傷めてしまう可能性があるため、必ず酸素系漂白剤を使用しましょう。つけ置き時間の目安は、1〜2時間程度です。
洗える枕かどうかの確認方法
洗える枕かどうかの確認方法を以下で詳しく説明します。
〇 1. 枕の中材の種類
枕の中材には、さまざまな種類があります。
- 洗える素材:ポリエステルわた、パイプ、ビーズなど
- 洗えない素材:そばがら、低反発ウレタン、羽根、羽毛など
ただし、同じ素材でも商品によっては洗えるものと洗えないものがあります。必ず、枕本体についている洗濯表示もしくは取扱説明書を確認してください。
〇 2. 枕の洗濯表示
洗濯表示には、洗濯機で洗えるか、手洗いが必要か、干し方などの情報が記載されています。
以下は、おもな洗濯表示の例です。
- 洗濯機マーク:洗濯機で洗える
- 手洗いマーク:手洗いが必要
- 水洗い不可マーク:水洗いはできない
洗濯表示に従って、適切な方法で洗濯してください。
枕を洗濯機で洗う手順
洗濯機で洗える枕の場合は、以下の手順で洗いましょう。
〇 1. 枕本体と枕カバーを分離する
枕本体と枕カバーを分離します。枕カバーのファスナーを開けて外す、または口の部分から抜き取るようにして外し、枕本体だけにしてください。
〇 2. 洗濯洗剤を使用し洗濯機の弱水流コースで洗う
まず、枕本体を洗濯ネットに入れてください。洗濯中の枕の型崩れや傷みを防ぎ、洗濯槽への衝撃も和らげられます。洗剤は、おしゃれ着用などの中性洗剤がおすすめです。色落ちや生地の傷みを避けるため、弱水流コースで優しく洗いましょう。
〇 3. 脱水後に軽く叩いて枕の形状を整える
脱水が終わったら、枕を取り出して中材が片寄っている部分がないか確認しましょう。もし片寄りがある場合は枕全体を手のひらで優しく叩き、特に四隅や端の部分を重点的に叩いて、中材を均一に広げてください。
枕の形を整える際は、全体を軽く揉みほぐすようにすると、よりふっくらとした自然な形状に戻ります。最後に、枕の表面を軽く撫でて、シワを伸ばすように整えれば完了です。
〇 4. 風通しの良い場所で天日干しか陰干しで乾燥させる
洗濯表示を確認し、枕の種類に合った天日干し、または陰干しで完全に乾燥させましょう。風通しの良い場所で干すことが大切です。
天日干しは殺菌効果が期待できますが、デリケートな素材の枕は陰干しがおすすめです。生乾きはカビや雑菌の原因になるため、完全に乾燥させてください。
〇 5. 完全に乾燥した後にカバーを装着する
枕が完全に乾いたことを確認し、枕カバーを装着してください。枕が湿ったままカバーをすると、カビの原因になるため、必ず完全に乾燥させてから装着しましょう。
枕を手洗いする手順
手洗いが必要な枕の場合は、以下の手順で洗いましょう。
〇 1. 枕を大きめの容器に浸す
枕カバーを外し、黄ばみが気になる部分が浸るように、洗面器やバケツなど枕が入る大きさの容器に水を張り、枕を浸します。
〇 2. 酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を黄ばみに塗布する
黄ばみが気になる部分に、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤をピンポイントで直接塗布します。塗布後、しばらく置いてから次の手順に進みましょう。
〇 3. ぬるま湯を注いで漂白剤を浸透させる
効果を高めるため、40℃程度のぬるま湯を洗面器や浴槽に注ぎ、漂白剤を適量加えます。枕全体がしっかりと浸るようにぬるま湯に沈め、全体に漂白剤液が浸透するまで、ときどき優しく押し洗いをしながら15~30分程度つけ置きしてください。
〇 4. 密閉してつけ置き時間を確保する
容器に蓋をするか、ラップなどでしっかりと密閉し、つけ置き液が乾燥したり蒸発したりするのを防ぎましょう。30分~2時間程度つけ置きすることで、洗剤成分が汚れにじっくりと浸透し、効果的に汚れを落とせます。
〇 5. 洗剤を追加し手でもみ洗い
中性洗剤を適量加え、生地を傷めないよう、ぬるま湯で手で優しくもみ洗いします。強くこすったり、絞ったりしないようにしてください。
〇 6. 洗剤を充分にすすぎ落とす
洗剤が残らないように、しっかりとすすぎます。すすぎ残しは落としきれなかった洗剤が酸化して黄ばみの原因になるため、念入りにすすぎましょう。
〇 7. 風通しの良い場所で乾燥させる
洗濯表示を確認し、天日干しまたは陰干しの指示に従って、完全に乾燥させます。乾燥が不充分だと雑菌が繁殖し、黄ばみや臭いの原因になるため注意してください。
洗えない枕はクリーニング店に依頼する
自宅での洗濯が難しい枕、例えば低反発ウレタンや羽毛を使用した枕などは、クリーニング店に相談してみましょう。専門の技術で、家庭では洗えない枕もきれいにできます。また、自身で洗濯している枕も、年に1度はクリーニングに出してリフレッシュするのがおすすめです。
クリーニング店に枕を渡す際には、黄ばみやシミといった気になる点を伝えておくと、よりきれいな仕上がりが期待できるでしょう。
枕の黄ばみを予防するおすすめのケア方法
枕の黄ばみを防ぐためには、日頃のお手入れが大切です。おすすめのケア方法を以下で紹介します。
〇 布団クリーナーを使う
布団クリーナーのなかには、除菌機能が搭載されているものもあります。
布団クリーナーを使用すると、ホコリやダニ、剥がれ落ちた皮膚といったハウスダストを除去し、寝具を清潔に保てるため黄ばみの防止にもつながります。
もし布団クリーナーが自宅にない場合でも、布団用ノズルを装着した掃除機で代用が可能です。週に1回程度の定期的なお手入れで、より効果を実感できるでしょう。
〇 定期的に天日干しまたは陰干しする
まず、枕の素材表示を確認しましょう。天日干しが可能な枕であれば、日光が当たる場所に干してください。太陽光には殺菌作用があるため雑菌やカビ、ダニなどの繁殖を抑えます。清潔な状態を維持できるため、黄ばみ予防に効果的です。
陰干しが推奨されている素材の場合は、直射日光は避け、風通しのある日陰に干してください。天日干し、陰干しは、どちらも週に1度を目安に行うのがおすすめです。
枕の買い替え時期
枕の寿命は、なかに詰められている素材によって大きく異なり、買い替えの目安も素材ごとに異なります。そばがら枕は1~2年と比較的寿命が短く、粉が出てきたり高さが合わなくなったら交換時期です。
ウレタン素材は2~3年が目安で、汚れや形崩れが気になったら買い替えを検討しましょう。ポリエステル素材の枕は1~3年程度が寿命とされ、形が変わったり、以前より硬く感じたりするなら交換をおすすめします。
フェザー・ダウン素材の場合は1~3年が目安となり、高さが合わなくなったり羽根が飛び出したりするようであれば買い替えがおすすめです。弾力やボリューム感が失われてきたら交換時期と考えましょう。
まとめ
この記事では、枕の黄ばみのおもな原因や素材別の洗濯方法、そして日頃からできるお手入れ方法について解説しました。枕の黄ばみは、布団クリーナーを使ったり、定期的に乾燥させたりすることで効果的に予防できます。清潔な枕で、快適な睡眠環境を保ちましょう。
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