枕頭痛を知る!頭痛の種類別の対処法と正しい枕の選び方を徹底解説

頭痛で悩まされている人は少なくありません。頭痛にはさまざまな原因があり、枕もそのひとつです。自分に合っていない枕を使っていれば、頸椎が圧迫されたり首の筋肉が硬くなったりして、頭痛の原因となります。この記事では、枕が原因とされる頭痛の種類や予防・対策法などを解説します。枕頭痛で悩まされている人は、ぜひ参考にしてください。
枕と頭痛の関係を解説
自分に合わない枕を使っていると、首や血流に負担がかかり、頭痛の原因になることがあります。そのひとつが、頸椎の圧迫によって生じる頭痛です。椎骨動脈と呼ばれる血管が圧迫されると脳への血流量が減少し、頭痛を引き起こしやすくなります。
また、枕の高さが合わないと首の筋肉が緊張しやすくなり、頭痛につながるケースもあります。特に、枕が高すぎる場合は寝ている間に首の筋肉が硬直し、血流の悪化によって「枕頭痛」のリスクを高めるため注意が必要です。
枕が原因とされる頭痛の種類と症状
枕頭痛には種類があり、それぞれ症状も異なります。ここでは、代表的な枕頭痛の種類と症状を紹介します。
〇 緊張型頭痛
枕頭痛で多いのが緊張型頭痛です。緊張型頭痛は、首の周りから背中にかけての筋肉が緊張するために発症する頭痛のことを指します。症状は頭が締めつけられる感じがしたり、後頭部または頭全体が鈍く痛んだりするのが典型的です。
症状が出る箇所は、後頭部を中心とした頭の両側や首筋にかけてであり、痛み以外にもめまいがしたり、体がふわふわしたりするような感覚になることも少なくありません。主な原因は、枕が高すぎたり、うつむきの姿勢が長時間続いたりすることです。
〇 後頭神経痛
後頭神経痛は、頭痛の一種であるものの、頭皮の感覚神経に影響を及ぼす神経痛でもあります。症状は頭皮に現れやすく、後頭部から頭頂部にかけてチクチク、ズキズキとした激しい痛みを感じることが特徴です。
主な原因は、首の筋肉が神経を圧迫することです。枕が関係する要因としては、体に合わない枕を長時間使用することで猫背になったり、精神的なストレスを感じたりすることが挙げられます。かたい枕を使うことで神経に負担がかかり、痛みを引き起こすケースも少なくありません。
〇 偏頭痛
偏頭痛は、枕との関係性が低いとされていますが、枕が影響を与える場合もあります。症状としては、頭の一部がズキンズキンと脈打つように痛むことが特徴です。光や音で痛みが悪化することが多く、吐き気を伴うケースもあります。
偏頭痛の原因はさまざまですが、一般的に収縮していた脳の血管が拡張した際に発生しやすい傾向です。男女別では、女性の方が男性よりも偏頭痛に悩まされるケースが多いとされています。
〇 群発頭痛
群発頭痛は頭痛のなかでも重い症状であり、枕による影響も否定できません。主な症状は次のようになります。
- 目の奥に強い痛みがある
- 発作のようにじっとしていられないような強い痛みがある
- 頭痛が発生した際に鼻水や涙が出る
群発頭痛は簡単に軽減することは見込めないため、枕を変えても痛みが続くようであれば、できるだけ早く病院で受診しましょう。
頭痛の種類に合わせた対処法
枕頭痛は種類に合わせた対処法があります。ここでは、頭痛の種類に合わせた対処法の一例を解説します。
〇 緊張型頭痛は患部を温めて筋肉を緩める
緊張型頭痛は、筋肉の緊張をほぐすことが重要です。筋肉を収縮させないために、次のような対処法を用いましょう。
- 頭のマッサージをする
- ホットタオルなどで温める
- ストレスを解消する
- 負荷にならない程度の運動をする
同じ姿勢を長い時間続けないことが、緊張型頭痛を解消するポイントです。ストレッチやマッサージを行って、首や頭だけではなく全身をほぐすようにしましょう。
〇 後頭神経痛は患部の冷却と指圧をする
後頭神経痛は、患部の冷却や指圧などが有効です。この頭痛は、首の筋肉が神経を圧迫することで起こるため、次のような対処法をすることができます。
- 患部を冷シップで冷やす
- 痛みを感じる部分を強く押す
後頭神経痛の場合は、痛みが出た時にマッサージを行わないようにしましょう。マッサージによって刺激が加われば、症状が長期化する可能性があるからです。
〇 偏頭痛は患部を冷やして安静にする
偏頭痛は、脳の血管が拡張して三叉神経が、刺激されることが原因と考えられています。したがって、安静にして患部を冷やすことが痛みの軽減につながるでしょう。痛みを感じたら、こめかみの脈を打つ部分を冷やすことを試してください。体を動かすと痛みが増す傾向があるため、繰り返しになりますが安静に過ごすことが大事です。
〇 群発頭痛は早めに専門医を受診しよう
群発頭痛は、たとえ枕が原因であったとしても、できるだけ早い専門医の受診をおすすめします。片側の目の奥や眼球に激しい痛みが起こったり、じっとできたりしないほどの痛みであれば、躊躇することなく受診しましょう。症状が多岐にわたり、診断が難しいため、自分で判断しないことが大事です。
頭痛の予防と対策方法
枕頭痛を含めた頭痛には、予防と対策方法があります。ここでは、主な予防や対策方法を紹介します。
〇 正しい姿勢を意識する
緊張型頭痛を予防するためには、生活習慣の見直しが大事です。なかでも、正しい姿勢を意識することで頭痛の予防だけでなく、体への負担軽減や首や腰の痛みの緩和などにもつながります。
猫背の傾向がある人は、背筋をまっすぐにして顎を引くように心がけましょう。スマートフォンの使い過ぎなどにも注意が必要です。また、椅子に座る場合は足を組まないようにします。
〇 頭痛体操を取り入れる
頭痛体操は、緊張型頭痛の予防や症状の軽減に役立つ対策です。痛みを和らげるだけでなく、日常的に行うことで頭痛を防ぐ効果も期待できます。簡単にできるため、一日に何度か取り入れるとより効果を実感しやすいでしょう。
代表的な頭痛体操には、腕振り体操や肩回し体操があります。腕振り体操は後頚筋群のストレッチになり、肩回し体操は僧帽筋をほぐす効果を期待できます。立ったままでも椅子に座ったままでもできるため、無理なく取り入れやすいのが特徴です。
〇 食生活の見直しをする
食生活の見直しは、緊張型頭痛や偏頭痛などの予防が期待できます。次の食べ物や飲み物は、偏頭痛の悪化が懸念されるといわれています。
- チョコレート
- 赤ワイン
- チーズ
偏頭痛の予防に効果的な食物で推奨されているのは次のようなものがあります。
- ナッツ類
- 海藻
- 肉や魚
食べ物の効能にはさまざまな利点と欠点がありますが、自身の体調に適した栄養素を理解しておくことで、より効果的に体調を管理することができます。また、食生活の見直しに加えて、ストレスを解消する工夫も同時進行で行うと効果を高められる可能性があります。
〇 タオル枕で高さを調整する
枕が頭痛の原因かもしれないと感じたら、その多くは枕の高さに問題があります。その場合、タオルを使って高さを調整することができます。。タオルやバスタオルを使えば、簡単に自分に合った高さに調整ができます。バスタオルの場合は、3つ折りや4つ折りなどにして、端から巻いて枕状にします。自分がしっくりくる高さとなるように、巻き具合を調整しましょう。
頭痛になりにくい枕の選び方
枕頭痛の原因は、自分に合っていない枕を使用していることかもしれません。適切な枕を選ぶと首や肩への負担を軽減し、頭痛のリスクを抑えられます。ここでは、頭痛になりにくい枕を選ぶためのポイントを紹介します。
〇 好みの触り心地やかたさ
枕の詰め物は、自分の好みで選びましょう。触れて確かめ、リラックスできるか確認することが大切です。主な枕の詰め物は次のようになります。
- パイプ素材
- ポリエステルわた
- ダウンやフェザー
- 備長炭パイプ
- ファイバー
- ウレタンフォーム
それぞれに特徴があるので、さまざまな詰め物を試して自分に合ったものを見つけましょう。
〇 寝姿勢や体型に合わせた高さ
首のカーブ(頸椎弧)は、人によって深さが異なり、フィットする枕の高さも異なります。寝姿勢や体型に合わせた枕の高さは、枕選びの重要なポイントです。一般的に、体全体に厚みがある骨格がっちりしたタイプの方は比較的に高い枕が合いやすく、体の線が細めなタイプの方は低い枕が合いやすい傾向があります。
また、寝姿勢も枕を選ぶ基準になります。主に仰向けで寝る人は真ん中が低くなっているタイプの枕を選び、、横向きで寝る人やうつ伏せで寝る方には寝姿勢に適した専用枕も発売されているので試してみるのもよいでしょう。
枕頭痛の軽減におすすめ商品
枕頭痛の軽減には枕を見直すことも重要なポイントです。ここでは、枕専門店 LOFTYが提供するおすすめの枕を紹介します。
〇 9セルピロー クッションファイバー×エアファイバー®
やわらかさとサポート力を兼ね備えた枕です。9つの独立したセル構造が、頭・首・肩の形にフィットし、自然な寝姿勢をキープします。クッションファイバーのふんわりとした感触と、エアファイバー®の適度な反発力が組み合わさることで、快適な寝心地を実現します。
さらに、通気性に優れ、蒸れにくい設計のため、一晩中快適に使用可能です。やわらかめの枕が好みの人や、寝返りのしやすさを重視する人におすすめです。
9セルピロー クッションファイバー×エアファイバー®
〇 5セルピロー エラスティックパイプ
適度な弾力と高い通気性を備えたエラスティックパイプを採用した枕です。エラスティックパイプは、しっかりとした支えと柔軟なフィット感を両立し、寝返りをスムーズにサポートします。空洞構造により通気性が高く、蒸れにくいため快適な寝心地が続く枕です。
また、5つの独立したセル構造が、頭・首・肩をバランスよく支え、理想的な寝姿勢をキープします。しっかりとした枕を好む方や、首元の安定感を求める人におすすめです。
5セルピロー エラスティックパイプ
〇 5セルピロー マルコビーンズ
粒状のマルコビーンズ素材を使用し、やわらかさと適度なサポート力を兼ね備えた枕です。粒が細かく流動性があるため、頭や首の動きにしなやかにフィットし、寝返りがスムーズにできます。マルコビーンズは通気性にも優れ、蒸れにくく快適な寝心地が続く設計です。
また、5つの独立したセル構造が、頭・首・肩をバランスよく支え、自然な寝姿勢をキープします。やわらかめの枕が好みの人や、フィット感を重視する人におすすめです。
5セルピロー マルコビーンズ
〇 5セルピロー エスカルゴ
【横向き寝に特化した枕】枕専門店ロフテーが行った研究では、寝つく時の姿勢(入眠時寝姿勢)が、一晩の寝姿勢の約60%程度を占めることがわかっています。この枕は、横向き寝を快適にするために設計され、両サイドの耳に接触する部分にはくぼみがあり、耳への負担を軽減することができるため、多くの方に好評を得ています。
もちろん仰向けにも対応している5セルピローシリーズ。寝つく姿勢を重視し、朝までしっかりと眠ることができるこの枕は横向き寝を好む方におすすめな枕です。
5セルピロー エスカルゴ・ソフトパイプ
〇 5セルピロー パピヨン
【うつぶせ寝にも対応した枕】頭を乗せると、上部の両サイドが適度に持ち上がり、優しく包み込まれる感覚を提供します。柔らかさがありながらも、しっかりとした支持感があり、仰向きでも快適に使用でき、頭を乗せると両側が持ち上がり、包まれるような安心感を得られます。また横向きでも最適な高さを確保する5セルピローシリーズのひとつです。
うつ伏せ寝の際には、枕の間に手を差し込むことができるため、安定感が増すのも特徴です。うつ伏せでなければ眠れない方に特におすすめです。
5セルピロー パピヨン・ファイバーボール
まとめ
頭痛で悩んでいる場合は、枕が原因の枕頭痛の可能性も少なくはありません。枕が原因とされる頭痛の症状には、緊張型頭痛や後頭神経痛、偏頭痛、群発頭痛などがあります。すべての原因が、枕にあるわけではないものの、枕を交換することで頭痛が軽減される可能性があります。
頭痛の予防や対策方法を実行しても、効果がない場合は枕を交換することも試してみましょう。LOFTY(ロフテー)は、創業97年の歴史があり、枕を計測して販売する方法を作り上げたパイオニアです。全国の百貨店に実店舗を展開し、専門スタッフが一人ひとりに合った枕選びをサポートします。自分に合った枕を見つけるためにも、ぜひLOFTYの枕をお試しください。
※この文章は一般的な情報を提供するものであり、医療診断を意図したものではありませんのでご了承ください。