ショートスリーパーとは?特徴や偉人のほか、必要な睡眠時間を知る方法を解説

睡眠時間が短い人のことを「ショートスリーパー」と呼ぶことがあります。本記事では、ショートスリーパーの一般的な定義や特徴を解説するとともに、ショートスリーパーになる要因についても紹介します。自分にとって必要な睡眠時間を知る方法や、睡眠の質を高めるためのポイントも解説するのでぜひ参考にしてください。
目次
ショートスリーパーとは?
そもそも、「ショートスリーパー」とはどのような人たちのことを指すのでしょうか?一般的な定義から解説します。
〇 ショートスリーパーの一般的な定義
ショートスリーパーの一般的な定義は、「平均睡眠時間が6時間未満でも日中問題なく活動でき、健康状態を維持できること」です。成人に必要な睡眠時間は6〜8時間と考えられているため、ショートスリーパーとは、通常よりも短時間で睡眠が充足する人たちのことといえるでしょう。
※参考:良い睡眠の概要(案)|厚生労働省
〇 ショートスリーパーになる要因
睡眠時間が短いと、その分日中の活動時間を増やせるため「ショートスリーパーになりたい」と考える人は少なくありません。
しかし、ショートスリーパーは、生まれつきの体質のようなものと考えられています。現在の通説ではショートスリーパーになるかどうかは遺伝子によって決まるとされており、子どものころからその兆候が見られます。
そのため、大人になってから後天的にショートスリーパーを目指すことは難しいといえるでしょう。
偉人・著名人にはショートスリーパーが多い?
歴史に名を残す偉人や著名人には、ショートスリーパーが多いという説があります。
例えば、フランス革命で知られるナポレオンは、1日の睡眠時間が3時間程度だったといわれています。また、現代ではビル・ゲイツも、ショートスリーパーとして知られる人のひとりです。
一方で、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊博士やメジャーリーガーの大谷翔平選手などは、睡眠をたっぷりとることで知られています。
最適な睡眠のリズムには個人差があり、自分が最大のパフォーマンスを発揮するために最適な睡眠時間を知ることが重要といえるでしょう。ちなみにナポレオンは、昼寝以外にも細かに睡眠をとっていたとも言われているので、本当にショートスリーパーだったのかは不明です。
ショートスリーパーの特徴
ショートスリーパーには、以下のような特徴があります。
- 目覚まし時計を使用しなくとも、短時間(6時間未満)で自然と目が覚める
- 休日も平日と同じように、短時間で自然と目が覚める
- 短時間睡眠でも昼寝や仮眠を必要としない
- 短時間睡眠でも日中に眠気を感じず、健康やパフォーマンスへの影響がない
ショートスリーパーは先天的な体質であるため、本人の意思にかかわらず、睡眠時間が自然と短くなります。一方、自発的あるいは生活上必要にかられて睡眠時間が短い人は、睡眠時間が慢性的に不足している状態です。本人に自覚がなくとも、健康状態や生活のどこかに影響がでている可能性があります。
〇 ロングスリーパーとの違い
ショートスリーパーの反対で、睡眠時間が長い人のことを「ロングスリーパー」と呼びます。一般的には9時間以上の睡眠を必要とする人のことを指し、ショートスリーパーと同様、先天的な体質だとする説が有力です。
ロングスリーパーは人より多くの睡眠時間を必要としますが、忙しい現代人にとって毎日9時間以上の睡眠を確保することは難しく、常に寝不足の状態に陥ってしまうケースも少なくありません。
関連記事:「ロングスリーパー 特徴」
ショートスリーパーではない人が短時間睡眠を繰り返すことによる悪影響
ショートスリーパーではない人が短時間睡眠を繰り返すと、さまざまな弊害が生じる可能性があります。
〇 心身の不調につながる
睡眠のリズムには個人差があり、本来自分に必要な睡眠時間がとれない状態が続くと、心身に負担がかかってしまいます。睡眠不足は自律神経やホルモンバランスが乱れる原因にもなり、感情のコントロールが難しくなる人もいるでしょう。その結果、心と身体のバランスを崩し、さまざまな不調が現れる可能性があります。
〇 日中のパフォーマンスが低下する
睡眠時間が不足していると集中力が低下し、日中のパフォーマンスが低下する原因になります。睡眠時間を削って仕事をすると集中できなかったり、ミスをしたりして、かえって労働時間が長くなってしまうケースもあるでしょう。
また、パフォーマンスは主観的なものなので、自分でも気づかないうちに効率が落ちている可能性があります。
〇 健康リスクが高まる
睡眠不足は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の発症リスクを高めるとされています。生活習慣病には、心疾患や脳血管疾患などの命にかかわる重篤な疾患も含まれるため、無理をせず充分な睡眠時間を確保することが大切です。また、睡眠不足はうつ病や認知症のリスクを高めるとも考えられており、今は問題なくても将来の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
日本人は睡眠時間が短い?
厚生労働省の「良い睡眠の概要(案)」によると、平均睡眠時間が6〜8時間の日本人は全体の5〜6割程度です。世代別のデータをみると特に40〜59歳の人の睡眠時間が減少しており、必要な睡眠時間をとれている人はそれほど多くないことが分かります。
一方で、睡眠で休養がとれていると感じる人の割合は8割程度です。しかし、ショートスリーパーの発生頻度は少なく、稀な存在です。平均睡眠時間のデータも考慮すると、自分では大丈夫だと思っていても、実は睡眠不足の状態に陥っている人が多いとも考えられます。
※参考:良い睡眠の概要(案)|厚生労働省
自分に必要な睡眠時間を知る方法
必要な睡眠時間は人それぞれ異なるので、まずは自分にとって最適な睡眠時間を知ることが大切です。
大型連休を利用できる場合は、その間自分の好きなだけ眠ってみましょう。3〜4日もすると眠ろうとしても自然と目が覚めるようになるので、そのときの入眠から起床までの時間が、あなたにとって最適な睡眠時間だといえます。
連休を利用することが難しい場合は、毎日の睡眠時間を固定化し、日中の様子を見ながら調整していく方法がおすすめです。日中に眠気が起こらないところまで少しずつ睡眠時間を増やしていき、これ以上眠れないと感じたら少し睡眠時間を減らして、ベストな睡眠時間を探ります。
必要十分な睡眠時間でスッキリ目覚めるには?
睡眠時間は足りているのにスッキリ目覚められない場合は、睡眠の質が低下している可能性も考えられます。次のポイントを参考に、睡眠の質を向上させましょう。
〇 規則正しい生活を送る
睡眠のリズムを保つためには、毎日規則正しい生活を送って体内時計を整えることが大切です。例えば、朝起きてすぐに太陽の光を浴びると体内時計がリセットされて、ちょうど夜眠るころに眠気が起きやすくなると考えられています。
また、朝食をとることも体内時計の調整に役立ちます。簡単なものでもよいので、毎日朝食をとる習慣を身につけましょう。
〇 適度な運動を習慣化する
日中適度に身体を動かすと寝つきがよくなり、睡眠の質の向上につながります。おすすめは、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動です。ただし、寝る直前に行うとかえって目が覚めてしまうので注意が必要です。
運動時間の確保が難しい場合は、「移動中に早歩きをする」「隙間時間にストレッチをする」など、無理のない範囲で身体を動かす習慣を取り入れましょう。
〇 夕食は就寝の3時間前までにとる
夜遅い時間に夕食をとり、すぐに就寝すると、寝ている間に消化のため胃腸が活発に動き、睡眠の質が低下します。また、夕食が遅いと朝お腹が空かず、朝食を抜く原因にもなります。
寝ている間は胃腸を休ませるためにも、夕食は就寝の3時間前までにとるようにしましょう。胃腸に負担をかけないような、脂質を抑えた食事が理想的です。
〇 入浴は就寝の2〜3時間前までに終える
私たちの身体は、深部体温が下がるときに眠気を感じる仕組みになっています。お風呂で身体を温めると深部体温の低下とともに自然と眠気が起きるので、忙しくてもなるべく入浴することが大切です。
入浴のタイミングとしては、就寝の2〜3時間前がおすすめです。38〜40度程度の少しぬるめのお湯に浸かり、ゆったりとリラックスしましょう。
〇 寝室の環境を整える
寝室の温度や湿度なども、睡眠の質を左右します。室温は高くても低くても眠りの妨げとなるため、自分にとって快適な温度に調節しましょう。春の気温と湿度を目安に、エアコンの機能を活用し、一晩中快適な環境を保つことが大切です。
また、音や光も、睡眠を妨げる原因になります。遮音・遮光効果のあるカーテンを使用するなどして、落ち着いて眠れる環境を整えましょう。間接照明を使って、寝室の光の量を調整することも重要です。
〇 自分に合う枕を使う
合わない枕を使用していると肩や首に負担がかかり、睡眠の質も低下してしまいます。枕は製品によって高さや形状が異なり、使用されている素材もさまざまです。首の長さや寝姿勢、布団やマットレスとの相性などもあるので、自分に合った枕を探してみましょう。買い替え直後は違和感を覚えやすいので、2週間程度使ってみて判断することをおすすめします。
まとめ
ショートスリーパーとは、睡眠時間が短くても健康上の問題がなく、日中の活動にも支障をきたさない人のことです。ショートスリーパーは先天的な体質であり、目指そうとしてなれるものではないと考えられています。過不足のない睡眠時間でスッキリ目覚めるためには、睡眠の質を高めることが重要です。
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