ストレートネックにタオル枕は危険?原因と対策、メリット、注意点、作り方を解説

「ストレートネックの人にはバスタオルで作るタオル枕がおすすめ」という話を聞いたことはないでしょうか。タオル枕は簡単に試せる方法ですが、適切な使い方をしなければ危険です。この記事では、タオル枕の作り方やメリット・デメリット、注意点とともに、ストレートネックの原因や自分に合った枕の選び方などを解説します。
目次
【重要】タオル枕は危険?ストレートネックの改善方法としては難しい理由
タオル枕は自宅にあるバスタオルを使って、自分の身体に合う高さに調整して作る枕です。ストレートネックの人が自分の身体に合わない枕を使っていると症状が悪化する可能性があるため、調整できるタオル枕がよいとされています。
しかし、タオル枕は本来ストレートネックを根本的に改善するためのものではありません。タオル枕が原因でストレートネックの症状が悪化する危険もあり、使用する際は注意が必要です。
ストレートネックとは
ストレートネックとは、文字通り頚椎(首の骨)がまっすぐな状態になっていることです。通常、人の頚椎はボーリングの玉と同じくらい重たい頭を支えるために、緩やかなS字カーブを描いています。カーブを描くことで、首や肩への負担を軽減できる位置に頭がくるからです。
一方、ストレートネックの人は、通常の位置よりも頭が前にある状態となっています。頭が前に出ていると、首や肩だけで頭の重さを支えなければならないため、大きな負担がかかります。
〇 ストレートネックの原因
ストレートネックの原因はいくつか考えられます。例えば、スマートフォンやパソコン、デスクワークなどです。長時間にわたって、前のめりかつ下を向いた状態でいると姿勢が悪くなり、首が前方に移動してしまうからです。姿勢が悪い状態が長期間続くと、筋肉が固まり自然な状態に戻らなくなってしまいます。
また、枕が合っていない場合も頚椎のカーブがなくなっていき、ストレートネックになることがあります。首や肩に負担がかかる姿勢にならないよう、意識することが大切です。
〇 ストレートネックの症状
ストレートネックになると、全身にさまざまな症状が引き起こされます。例えば、首や肩のこり、頭痛、めまい、耳鳴りといった首回りや頭部に発生する症状です。疲れ目やドライアイなど、目に症状が発生するケースもあります。
さらに、自律神経の乱れ、疲労感、吐き気、呼吸が浅くなる、不眠など全身に症状が表れる可能性もあります。ストレートネックが進行すると、肩や腕周辺に痛みやしびれを感じる頸肩腕症候群を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
ストレートネックのセルフチェック
身体の不調を感じるものの、自分がストレートネックなのかどうかがわからないという人もいるのではないでしょうか。専門家に診断してもらう時間がない人などは、セルフチェックしてみましょう。
まずは壁に肩・お尻・かかとをつけてまっすぐ立ちます。このとき、壁から頭が離れていたらストレートネックの可能性が高いと考えられます。頭も壁についている場合は、問題ありません。
タオル枕のメリット
ストレートネックの人がタオル枕を使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
〇 用意しやすく手軽に作れる
タオル枕はタオルがあれば作れるため、改めて材料を用意する必要がありません。ストックしてあるタオルはもちろん、普段使用しているタオルでも作れます。「新しい枕を購入したものの合わなかった」「急きょ友人が泊まりにくることになったものの枕がない」など、応急的に使用したいときにも役立ちます。
手軽に用意できるので、自分に合った枕を使うと、肩こりなどの症状がどの程度和らぐのかを試すために作ってみるのもよいでしょう。
〇 好みの高さ・かたさに調整できる
枕の高さやかたさを自分好みにカスタマイズできる点もメリットです。タオルの枚数を増やしたり、大きなサイズのタオルを使ったりすれば高めの枕が作れます。低めにしたい場合は、サイズの小さいタオルを使うなどすれば調整できます。
また、かたくしたい場合はきつめに巻く、柔らかくしたい場合はゆるく巻くなど自由自在です。
〇 洗濯できて衛生的
衛生的に使えることもメリットです。洗濯物が乾きづらい季節や天気で、枕をなかなか洗えないこともあるでしょう。洗濯できても中心部までしっかり乾燥しているのか気になるうえに、そもそも本体の洗濯や乾燥機の使用が禁止されている枕もあります。
タオル枕なら、通常の洗濯物と一緒に丸洗いが可能です。タオル素材なので、洗濯物が乾きづらい天候でも乾燥機を使えばしっかり乾燥させられます。毎日洗えて、衛生面が気になる人にもぴったりです。
タオル枕のデメリット
タオル枕にはメリットがある一方、デメリットもあります。デメリットも確認しておきましょう。
〇 睡眠前後で毎回作る手間がかかる
タオル枕は好みの高さや硬さに調整して作れますが、長期間同じ形状を保てるわけではありません。寝返りを打っているうちに形が崩れることもあり、自分に合った状態で使うためには、毎日作り直さなければなりません。簡単に作れるとはいえ、毎日睡眠前に作り直すことが手間に感じる人もいるでしょう。
〇 硬めに作って寝ないと形が崩れて身体に負担がかかる
先述したように、タオル枕は寝返りを打っているうちに形が崩れることがあります。形が崩れてくると身体に負担がかかって熟睡できず、夜中に目が覚めたり調整が必要になったりすることもあるでしょう。
また、寝ている間の姿勢を考えて作られたものではないため、横向きの姿勢や寝返りのサポートもできません。よかれと思って取り入れたタオル枕のはずが、より身体に負担をかける可能性があります。
〇 毎回枕の高さ・硬さの調整が必要
1から自分で調整するタオル枕は、型や高さのガイドがあるわけではないため、毎回高さや硬さを調整しなければなりません。
また、タオルは何度も洗濯しているうちに厚みや硬さも微妙に変化してきます。おおよその目安がわかっているからといって、適当に作ると身体にフィットしないかもしれません。高さや硬さを調整できる点はメリットである一方、場合によってはデメリットにもなります。
簡単にできるタオル枕の作り方
タオル枕のメリットとデメリットがわかったところで、さっそく作ってみましょう。用意するものはバスタオルとヘアゴムです。タオルの厚みや素材は好みのもので問題ありません。サイズは60cm×120cm程度のものを3~4枚用意しておくと、調整しやすいでしょう。
作り方は簡単です。バスタオルの長い辺を3つ折りもしくは4つ折りにしたら、短い辺が芯になるようにクルクル巻き、両端をヘアゴムで巻いて固定するだけです。完成したら実際に横になってみて、圧迫感や違和感がないか確認します。合わない場合は、タオルの枚数やタオルを巻く強さの調整をしてみましょう。
タオル枕を使うときの注意点
ストレートネックの人がタオル枕を使う際は、注意しなければならない点が2つあります。
〇 長時間・長期的ではなく一時的な手段として利用する
タオル枕はあくまでも一時的な手段として利用することが大切です。ストレートネックはタオル枕の使用だけで改善できるわけではありません。本格的に改善したい場合は、医師などの専門家に相談しましょう。
場合によっては身体への負担が増す可能性も否定できません。旅行や出張先の簡易的な枕、自分に合う枕が見つかるまでの代用品、キャンプなど荷物を最小限に抑えたい場合、災害時の避難所生活で使用するなど、補助的な役割で使います。
〇 寝返りで形が崩れないようにする
タオル枕はタオルを丸めただけの状態でも使用できますが、そのまま朝まで寝ていると寝返りで形が崩れることがあります。形が崩れると寝心地が悪くなるだけでなく、首周辺を痛めるリスクが高まります。
タオルを巻いたら、寝ている間に形が崩れないようにしっかり留めておきましょう。ヘアゴムがない場合は、リボンやビニール紐を巻いて留めても問題ありません。タオル枕の下に滑り止めシートを敷くと、枕を置いている位置もずれにくくなります。
ストレートネックの人にもおすすめ!適切な枕の選び方のポイント
タオル枕を長時間・長期間使用することは危険です。ここでは、ストレートネックの人が自分に合った適切な枕を選ぶためのポイントを解説します。
関連記事:ストレートネックの症状と理想的な高さの枕
〇 高さ
理想的な枕は、仰向けで寝たときに首と敷布団やマットレスとの間を埋められる高さ、横向きで寝たときは、首から背中にかけてまっすぐな状態を維持できる高さが目安です。枕が高すぎると気道が圧迫されて、いびきの原因にもなります。反対に、低すぎるとあごが上がった状態になり、寝ている間も肩に負担がかかり続けます。
〇 かたさ
柔らかい枕はフィット感があり寝心地がよい反面、柔らかすぎると適切な寝姿勢がキープできず、肩こりなどを引き起こすことがあります。かたい枕は頭や首を支える力が強く寝返りをサポートするものの、柔らかい枕ほどのフィット感はありません。同じ枕でもフィット感や使用感は人によって異なるため、自分が心地よく眠れるかたさを選ぶことが大切です。
〇 サイズ
枕のサイズは子どもサイズからロングサイズまでさまざまあるため、体格や寝返りに応じて選びましょう。例えば、小柄な人は小さめサイズが使いやすいとされていますが、大きく寝返りする人なら一回り大きめの標準サイズが向いています。
また、ロングサイズは2人向けですが、何度も寝返りする人や大きく寝返りする人にも向いています。自分にぴったりなサイズの枕を使用したい場合は、オーダーメイド枕がおすすめです。
〇 素材
枕は素材によって硬さや機能性が異なります。ストレートネックの人に向いているのは、寝返りのサポート力がある硬めの素材です。硬めの素材には、そばがらや高反発ウレタン、高反発ファイバー、ポリエチレンパイプなどがあります。
そばがらは蒸れにくく保温性があることが特徴です。高反発ウレタンはフィット感が高く、高反発ファイバーやポリエチレンパイプは通気性・速乾性に優れており、丸洗いできることが魅力といえます。
首周りのストレッチを習慣化する
ストレートネックの人は、首回りのストレッチを習慣化しましょう。まずは姿勢をよくしてあごを引き、目線を正面に向けます。次に頭をゆっくりと左右に傾ける動作を何回か繰り返します。ストレッチ中は呼吸を止めてはいけません。
また、フェイスタオルを首にかけてタオルの両端をつかみ、首をゆっくり後ろに傾けながらタオルの端を斜め上に引き上げるストレッチもあります。タオルを引き上げる姿勢を30秒程度キープしたらゆっくり元に戻り、同じ動作を3回繰り返します。
まとめ
ストレートネックを改善するためにタオル枕を使うのが危険とされる理由は、間違った方法でタオル枕を使用すると症状が悪化する可能性があるからです。快適な睡眠を実現するためには、自分に合った枕を選ぶことが重要です。枕は高さや硬さ、素材などを意識して選びましょう。
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