枕で肩こりが治った?寝姿勢や首のカーブに合う枕の選び方とおすすめ枕を紹介

肩こりに悩んでいる人も多いでしょう。肩こりの原因はさまざまですが、枕と関係しているケースもあります。この記事では、肩こりによる健康リスクや肩こりの症状改善につながるよう肩に負担の少ない枕の選び方を解説します。ピローフィッター®が肩こりの改善におすすめの枕も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
肩こりが引き起こす健康面の問題
肩こりが辛いという症状を抱えている人は多く、国民生活基礎調査(2022年)では自覚症状のうち肩こりは男女とも腰痛についで2番目に多く特に女性では肩こりを抱えている人は全体の10%にも相当します。
肩こりの要因は、オフィスワークによる体への負担や長時間にわたるスマートフォンの使用、血流の悪化やストレス、運動不足など人によってさまざまです。
肩こりが解消されずに長く続くと、肩の痛みへと変化していき、日常生活に支障をきたすリスクがあります。また、痛みがひどくなると吐き気を伴うケースも少なくありません。肩こりは血圧にも深く関係し、低血圧や高血圧を悪化させる可能性があるとされています。
枕と肩こりの関係
肩こりの要因はさまざまですが、長時間同じ姿勢をとることで肩に負担がかかっている場合は枕も見直すことが大切です。ここでは、枕と肩こりの関係性を解説します。
〇 枕が原因で肩こりになる場合がある!?
肩こりは、長時間同じ姿勢を続けたり、血流が悪くなったりすることで発生します。日中だけでなく、睡眠中にも起こる可能性があります。特に、枕の高さや形が合っていないと首の自然なカーブが保てず、首や肩に負担がかかりやすくなるため注意が必要です。
また、寝返りがスムーズに打てない状態が続くと筋肉がこわばります。人によっては、体の疲れが取れにくくなるだけでなく、肩こりの原因にもなります。快適に寝返りを打てるようにするためには、枕のかたさや形も自分に合ったものを選びましょう。
〇 寝姿勢も肩こりの原因のひとつ
寝姿勢は肩こりの一因とされています。正しい寝姿勢を保てると体への負担を軽減できるものの、睡眠中は無意識のうちに姿勢が変わることが一般的です。寝姿勢が乱れると筋肉の疲労や違和感を察知し、脳に信号を送ることで筋肉が緊張して肩こりにつながります。
特に横向き寝やうつぶせ寝は肩や首への負担が大きく、筋肉のこわばりを引き起こしやすいため注意が必要です。また、寝姿勢によっては特定の部位に過度な圧力がかかるため、同じ姿勢が長時間続くと肩の負担を悪化させる恐れもあります。快適な睡眠には、無理のない寝姿勢を維持できる環境を整えることも大切です。
自分に合う枕を使うと肩が楽になったという声も
肩こりに悩む人は多いですが、朝起きたときに肩がすっきりしない場合は、自分に合う枕に変えたことで肩が楽になったという声も少なくありません。自分に合う枕なら、首や肩などをしっかりサポートしてくれます。また、寝返りがスムーズに打てるようになると、体にかかる負担が軽減されるため、無理な姿勢を長時間続けることによっておこる肩こりの予防につながります。
枕選びで抑えておくべき首のカーブ
枕を選ぶ際に最も重要なポイントのひとつが首のカーブです。脊柱(背骨)は、重い頭を支えるためにゆるやかなS字カーブを描いており、寝ている間も自然なカーブを維持することが理想的です。特に、S字カーブの起点となる首(頸部)をしっかり支えられる枕選びが重要になります。
理想的なのは、リラックスして立っているときの姿勢を、寝ている間も維持できる状態です。そのためには、枕の高さや形状が自分の体に合っているかをしっかり確認し、首への負担を軽減できるものを選びましょう。
肩こりを次の日に残さない!肩が楽な枕の選び方
ここでは、寝姿勢・素材・高さ・かたさ・サイズ・値段に分けて、肩に負担の少ない枕の選び方を解説します。
〇 寝姿勢で選ぶ:頭部への負担を分散
人によって寝るときの姿勢は異なりますが、頭部・頸部にかかる体圧を分散することで楽な寝姿勢を保てます。ここでは、仰向け寝と横向き寝に分けて、適した枕の選び方を解説します。
仰向け寝の人
仰向けで寝ている人は、マットレスと後頭部から首にかけての間にある隙間を埋めるような枕を選びましょう。リラックスして立っているときの姿勢を、寝ているときもキープできる状態が理想です。また、横から見た際に、頭部が下がりすぎまたは上がりすぎていないか確認することもポイントです。
横向き寝の人
横向きで寝ている人の場合には、首から腰にかけて背骨のラインがまっすぐの状態になる寝姿勢が理想です。敷き寝具についている肩や腕が楽かも確認しましょう。枕が高すぎたり低すぎたりすると、頭が不安定になってまっすぐの姿勢を保てません。横向き寝の場合は、両サイドが高めのものが適しています。
〇 素材で選ぶ:通気性や反発力などを確認
枕は素材によって反発力や通気性、耐久性などが異なります。寝返りのしやすさが目的であれば、適度な反発力がありつつ通気性を兼ね備えた素材が理想です。たとえば、ファイバーや弾力のあるパイプは適度な反発力があり、頭や首をしっかりと支えてくれます。最近は寝返りの打ちやすい反発力のあるパイプの枕もでています。枕専門店など種類豊富な枕店で相談することもひとつの方法です。
〇 高さで選ぶ:適切な高さで理想的な眠りを実現する
枕の高さが合っていることは、肩の負担を軽減し快適な眠りにつながります。特に仰向け寝の場合は、首のラインに合わせて枕の高さを考えることが重要です。高さを測るには、まずリラックスした状態で立ちましょう。次に首のカーブを測定しますが、測定する場所は首のカーブの一番深い部分と第7頸椎(首の付け根の一番盛り上がっている部分)の差を測ります。この数値が自分に合った枕の高さの目安です。自分で選ぶことが難しい場合は、計測のできる枕店にて相談してみるのも一つの方法です。
〇 かたさで選ぶ:快適さと支えのバランスを取る
枕のかたさは快適な眠りを左右する重要な要素です。やわらかすぎると頭の沈み込みが気になり、首に負担がかかる一方、かたすぎると素材によっては首のフィット感が不足し、首や肩に力が入ってリラックスした状態が保てません。自分の頭や首に適度にフィットし、しっかり支えられるかたさの枕を選ぶことが大切です。バランスの取れたかたさの枕を選ぶことで、快適な睡眠環境を整えやすくなります。
〇 サイズで選ぶ:快適性を保つフィット感を確認
枕は大きく分けて以下の3つのサイズがあります。
- 標準:43 × 63cm
- 小さめ:35 × 50cm
- 大きめ:50 × 70cm
寝返りをスムーズに打つためには、50~60cm程度の幅がある枕が理想的です。特に寝返りが多い人は、大きめサイズやロングタイプを選ぶと、頭が枕から落ちにくく快適に眠れます。
〇 値段で選ぶ:効果とコストのバランス
枕の価格は幅広く、どれも一長一短があります。品質と快適性のバランスが取れているものは高価ですが、自分の体に合わせて選べるのが魅力です。価格と効果のバランスを考え、コストパフォーマンスやフィット感を確認しながら、快適に使える枕を選びましょう。
肩こりの症状軽減をサポートする枕
ここでは、肩こりの症状軽減をサポートするために、ピローフィッターが肩の負担が少ないおすすめの枕を4つ紹介します。枕選びの参考にしてください。
〇 9セルピロー クッションファイバー×エアファイバー®
首と頭を支える9分割構造になった枕です。9つのパーツが連結されたユニットであり、安定した寝姿勢を保ちやすくなっています。そのため、首や肩への負担が軽減され肩こりの症状軽減につながることが期待できるでしょう。また、仰向け寝・横向き寝どちらの寝姿勢もサポートでき、寝返りもスムーズです。
9セルピロー クッションファイバー×エアファイバー®
〇 5セルピロー エラスティックパイプ
5つのパーツが連携した5分割構造の枕です。パーツごとに高さを調整しているため、首筋をしっかりと支えられます。また、エラスティックパイプという独特のやわらかさと復元力のあるパイプを使っている点も特徴です。パイプ特有のかたさや音鳴りを解消しているため、寝心地もよくなっています。
5セルピロー エラスティックパイプ
〇 5セルピロー マルコビーンズ
マルコビーンズを使った5分割構造の枕です。寝返りが打ちやすく、仰向け寝・横向き寝どちらの寝姿勢もサポートできる頸部支持構造となっています。マルコビーンズという丸い形状のパイプが適度に動くため、頭や首筋の形にしっかりとフィットして理想的な寝姿勢をキープしやすくなっています。
5セルピロー マルコビーンズ
〇 5セルピロー オーバルコア・ファイバーボール
ファイバーボールを使った大きめサイズの5分割構造の枕です。5分割ユニットの周囲をやわらかなロール状のパッドでくるんでおり、やわらかでふんわりとした感触が特徴です。一方で、しっかりと頭や首筋を支えて寝返りをサポートするように調整しているため、正しい寝姿勢へと導きます。
5セルピロー ファイバーボール
タオルで自分に合った枕を作る方法
タオルを使えば、時的に自分に合った高さの枕を作ることができ、旅行先や出張先でも便利です。ホテルでよく枕が合わないという方はぜひお試しください。作り方は、バスタオルを三つ折りにし、首の高さに合わせて丸めるだけです。高さが足りない場合はタオルを追加して調整できます。ただし、寝ている間に形が崩れやすく、毎回調整する手間がかかるため長期間の使用には不向きです。一時的な調整や応急処置として活用するとよいでしょう。
睡眠環境で睡眠時の肩こりを解消する方法
肩こりを解消するためには、枕だけでなく睡眠環境を整えましょう。ここでは、睡眠時の肩こりを解消する3つの方法を解説します。
〇 就寝前にストレッチをする
寝る前に簡単なストレッチをすると筋肉の緊張がほぐれます。首をゆっくりと左右に倒して肩を回す、肩の上げ下げを行う、横向きで寝ころび上になっている方の腕を伸ばして大きく回すなどが効果的です。
〇 肩や首周りを温める
肩や首周りを温めると血行がよくなり、筋肉に緊張がほぐれます。寝る前にホットタオルや温熱シートなどで肩や首を温める習慣をつけるとよいでしょう。
〇 仰向けで寝る
横向き寝やうつ伏せ寝は、肩や首に負担がかかってしまう寝方です。仰向けで寝ると、首や背骨を自然な状態に維持しやすく、体にかかる重力も分散できるためリラックスして眠れます。
まとめ
肩こりはさまざまな要因で起こりますが、自分に合わない枕を使っていることで肩こりが発生するケースもあります。肩の負担を軽減するには、寝姿勢や枕の高さ、素材やかたさなどを確認して自分に合ったものを選びましょう。また、寝る前にストレッチをしたり、肩・首を温めたりすることも効果的です。
LOFTY(ロフテー)は、創業97年の歴史があり累計350万個の販売実績を誇ります。また、枕を計測して販売する方法を創り上げたパイオニアでもあります。全国百貨店で実店舗を展開しており、安心感があることも特徴です。肩こりの症状軽減のために自分に合った枕をお探しなら、ぜひご利用ください。