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睡眠コラム

クリスマスに贈りたい、ベッドタイム絵本5選

クリスマスに贈りたい、ベッドタイム絵本

早いもので今年も残すところ、あとわずかとなりました。
太陽の力が弱まる季節のただ中、冬至のあとにやってくるクリスマスは、家族や恋人、友人など、自分にとって大切な人たちへの感謝に心あたためたい日です。

今回は、クリスマスプレゼントにもぴったりの、ベッドタイム絵本をご紹介します。
クリスマスの魔法から、雪につつまれた冬の冒険、深い眠りを誘う寝物語まで。ベッドでの読み聞かせに、静かな夜のリラックスタイムに、子どもはもちろん、大人も楽しめる絵本の世界。今年は大切な人へのプレゼントに、一冊添えてみてはいかがでしょう?

おすすめのベッドタイム絵本5選
『急行「北極号」』(あすなろ書房)

①『急行「北極号」』(あすなろ書房)

作=クリス・ヴァン・オールズバーグ

訳=村上春樹

 

あるクリスマスイブの夜、サンタクロースを信じる少年のもとに、不思議な蒸気機関車、北極号(ポーラーエクスプレス)が現れる。パジャマ姿の子どもたちでいっぱいの列車は、月夜が照らす山野や狼のうろつく森を越えて一路、北極点へ──。

はじめに紹介するのは、クリスマスの魔法を描いたアメリカの名作絵本です。北の大地をひた走る秘密の列車、サンタと小人たちが暮らす北極点の街あかり、多くの大人たちにはもう聴こえない美しい鈴の音……。聖夜をめぐる幻想的な絵物語は、サンタクロースを楽しみに待つお子さんへの読み聞かせはもちろん、静かな冬の夜にゆっくりと味わうのもおすすめ。主人公が手にした鈴の音が、ページをめくるあなたにはきっと聴こえてくるはず。クリスマスらしい絵本をお探しの方に。

『おやすみ、ロジャー』(飛鳥新社)

②『おやすみ、ロジャー』(飛鳥新社)

作=カール・ヨハン・エリーン/監修=三橋美穂

 

こちらは、スウェーデンの行動科学者が心理学と行動科学に基づいて作り上げた、話題の寝かしつけ絵本。自費出版として世に出されながら、その高い効果に大反響を得て、世界のベストセラーになりました。今月発表された『日経MJ』「2016年ヒット商品番付」にも選ばれています。

絵本とありますが、本書は子どもの寝つきをよくするために書かれた朗読本。指示に従って、強弱やくり返し、時にはあくびのような演技も入れながら、厳選された言葉で練られた文章を読み聞かせていきます。気づけば、沈みこむようにリラックスして眠りの世界へ──。

今月には、新たに朗読CDも発売されました。お子さんだけで寝る練習や親子一緒に眠りたいときにも。寝つきの悪い大人の入眠儀式にも向いています。

『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』(アリス館)

③『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』(アリス館)

作=どいかや

 

ある冬の日、散歩が大好きなふたりの女の子が出かけたのは、真っ白な雪の森。不思議な氷の扉の奥には──?

こちらは、冬の美しさと楽しさがあたたかなタッチで描かれた、かわいらしい絵本です。冷たい氷の世界で味わう熱々のフルーツパンチ、花のつぼみを閉じこめたビー玉、動物たちと楽しむ花風呂。自然と生きものをこよなく愛する著者が、ページの細部まで描きこんだ絵物語は、冬のベッドタイムにぴったり。かわいいものが好きなお子さんや女性へのプレゼントにおすすめです。

『シャクルトンの大漂流』(岩波書店)

④『シャクルトンの大漂流』(岩波書店)

作=ウィリアム・グリル/訳=千葉茂樹

 

20世紀初頭、南極大陸の初横断を目指し、凍てつく氷の海で座礁しながら、極限の長旅を経て、一人の犠牲者も出さずに生還を果たした、奇跡の探検隊があった──。

こちらは、2015年に英国の権威ある絵本賞、ケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、今年10月に日本語版が発売されたばかりの注目作。世界一過酷な南極海を舞台にした、28人の探検家と犬たちの驚くべき冒険譚です。色鉛筆の魅力を生かして描かれた絵と構成は、何度も読み返したくなるような深い魅力があります。冒険と聞いて心躍る男の子にも女の子にも大人にも。あたたかいベッドにもぐって、遠い雪と氷の世界へ探検に出かけましょう。

『雪の女王』(アノニマ・スタジオ)

⑤『雪の女王』(アノニマ・スタジオ)

作=ハンス・クリスチャン・アンデルセン/絵=サンナ・アンヌッカ/訳=小宮由

 

「悪魔の鏡」の破片に心身を蝕まれ、雪の女王が暮らす極北の宮殿へと連れ去られた少年カイ。彼を探す少女ゲルダの長い旅がはじまる──。

最後に紹介するのは、北欧を舞台にしたアンデルセンの名作童話に、マリメッコの人気デザイナーが挿絵を描き、箔押しを施した布装の装幀が美しい一冊。ディズニー映画『アナと雪の女王』の原案にもなった物語の面白さはもちろんのこと、画集やオブジェとしても魅力があり、プレゼントに最適です。ぜひ冬のベッドサイドに置いて、読んで眺めて楽しんでください。絵本といっても、それなりの長さがあるお話ですので、一晩に一章ずつ読んでいくのもいいかもしれません。「続きはまた明日!」というのも素敵ですね。

長い冬の夜、ベッドでゆったりと眺められる絵本は、子どもも大人もリラックスさせ、おだやかな眠りの世界へと導いてくれます。
あたたかくして、どうぞ楽しい夢を!

 

選書:アーキペラゴ ブックス(http://archipelago.co.jp/
合同会社アーキペラゴが運営する「旅する本屋」。選書や本棚づくり、イベントへの出店など、人と本をつなぐ活動を行っています。

 

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